今では廃村となってしまった我が故郷、福島県福島市飯坂町中野字大滝の記録。
大滝とは、奥羽山脈で東西に隔てられた福島県福島市と山形県米沢市を結ぶ万世大路の開通に伴い、明治14年頃、旅人宿場として生まれ、旅籠業や荷馬車・荷担ぎ運搬を生業とした集落でしたが、国鉄奥羽線の開通とともにその役割を終え多くの住民が大滝を去る中、残った住民は炭焼に転業し細々と存続していましたが、それも石炭から石油・ガスといったエネルギー革命の大波に飲み込まれ生活の収入源を失い、ついに昭和54年に102年の歴史を閉じ、現在は万世大路開通以前の静かな山間へと戻りつつあります。
更に現在は東北中央自動車高速道路の工事が進行中であり、これが開通する10年後は大滝は猛スピードで通り過ぎる自動車の一通過点となり、誰も気に留めることもない奥羽山脈山麓の一部となり、自然に還る運命に有るのかも知れません。
しかし、ここで生まれ育った我々には、いつまでも心の支えとして残り続けます。
大滝は長老沢(胡桃平)地区・大滝地区・葭沢(よしざわ)地区の3地区を一まとめにした呼称です。
西川橋から胡桃橋の間を長老沢または胡桃平、胡桃橋から大滝橋の間を大滝、大滝橋から旧大滝鉱山(銅山)川向いの吉田富蔵さん宅(饅頭屋)付近までを葭沢と呼んでいました。
また、通称福寿草山や、綺麗な清水が湧き出ていた所までを葭沢と呼ぶ人も居ます。
詳しくは「大滝100年の歩み」の中の「昭和10年』および「昭和51年」の地図をご覧ください。
私は現在故郷を遠く離れ福岡県北九州市に在住しており、ふるさと大滝の様子を直接取材することはなかなか出来ない状況にあり、当ホームページの九割以上は関係者の皆様の投稿に依存しております。
写真や記事等の資料は、大滝会前会長 紺野健吉様や大滝会幹事伊藤弘治様はじめ大滝会の皆様、および万世大路を愛する皆様のご協力を戴いております。
大滝出身者の住所・電話などはインターネット犯罪の防止、
および個人情報保護法遵守の観点から掲載を見合わせます。
今では住む人無き我が故郷大滝、故郷由縁の皆様の心に、いつまでも
深い郷愁として残り、末永く語り継がれんことを、切に祈念してやまず。
願わくば、再び、人の住む里への復活を望まん。 (2007-9-9 紺野 文英)
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