万世大路 定期路線バス運行状況



万世大路を利用した過去の定期バスの運行状況も、あと数年もすれば元大滝住民の記憶からも消えてしまうことも考え、
その記録を残す意義も少しは有るかと思い、掲載に至りました。

     

  上記の運行図作成に当たっては、福島交通株式会社 自動車部様、 山形交通バス株式会社 営業部 乗合課様、
 東北急行バス株式会社様のご協力を頂きました。


 万世大路(杉の平以北)に定期バス運行(飯坂温泉⇔大滝間)を開始したのは、昭和33年8月の福島交通鰍ナあった。 飯坂温泉から杉の平迄はもっと以前から運行されていたが、大滝は豪雪地帯でありまた昭和の大改修(S8年4月〜S12年3月)で自動車通行を前提とした国道に改修されたとはいっても、杉の平から先は曲がりくねった砂利道の坂道が続く悪路の連続であり、大桁付近のような落石の危険ヶ所もあり延伸されるのには時間がかかった。  それよりも何よりも、住民数が限られている大滝までバス路線を延長しても採算が取れないことが一番のネックだった。
 しかし大滝の父兄たちは子供達の勉学のためを一番に考え、粘り強く福島市にバスの運行を嘆願し続け、福島交通もついに福島市の要請を受け入れ、赤字覚悟の僻地救済バスを運行開始した。
 当初は飯坂の大鳥中学校に通学する児童の時間帯に合わせて朝夕各1往復の運行であったが、徐々に買い物客が増えるにつれ4便に増便されたようである。
昭和36年10月から栗子ハイウエー(現国道13号)の工事が開始され、コンクリート舗装の道に変わり部分運用が開始された昭和41年5月からは、栗子ハイウエーを福島交通のバスも走るようになり、飯坂までの運行時間は大幅に短縮され、落石による危険も無くなった。 反面、バスは大滝集落を通らなくなり大滝住民は新道路(栗子ハイウエー)に設けられた新バス停まで歩いて出ることになり少々不便になった。
 この飯坂⇔大滝線は昭和52年頃からは米沢駅まで延長されたらしいが詳しいことは先の大震災(1911.3.11)で福島交通の古い資料が散逸してしまい知ることができない。
 また驚くことに東北急行バス鰍ヘ昭和37年7月から昭和42年?月まで、「東京⇔福島⇔米沢⇔山形」の各国鉄駅間を旧万世大路を使って一日6往復も運行していた、・・・あの曲がりくねった旧道を二ッ小屋隧道、栗子隧道を越えて運行していたのである(この様子は万世大路の記録映画にも残っているそうである)。
蛇足ではあるが当時大阪に就職していた私も東京八重洲口からこの東北急行バスを利用して里帰りしたことが有る、もちろん急行バスなので大滝に駅は無いので大滝に差し掛かると恥ずかしさを堪えて運転手にバスを停めてもらって降車した(料金は米沢までを払った)。
 この東北急行バス路線は山形交通バス鰍ェ昭和42年に栗子ハイウエーを使って「福島⇔米沢⇔山形間」6往復を運行開始したのと前後するように廃止された。
東北急行バスの方によると路線競合による赤字化を避けたらしい。
 また、昭和41年5月からは福島交通が「福島⇔米沢」間の定期バスを運行しているが、詳細は資料散逸で不明である。
福島交通と山形交通の担当者の方にお伺いしても、あまりにも古いことと先の大震災による資料喪失で両路線とも、路線廃止年月が不詳である事は大変残念である。
 近い将来、 現在工事中の「東北中央自動車道(高速道路)」が開通すれば、また新しいバス路線が運行されるのかも知れない。

  最後に各調査に親切にお答えいただいた、福島交通梶A山形交通バス梶A東北急行バス鰍フ各担当者の方には深謝申し上げます。



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