大滝⇔赤岩道探索



 11/23猫旅さまを始めととする探索メンバーが私のホームページをご覧になり、大滝から赤岩
に抜ける道に興味を持たれ探索し、写真を投稿してくれました。
探索メンバーは、「まぼろしの大滝」探索メンバーの山口屋さん・サニーパンダさん・darkさん・
猫旅さんの4名です。

 大滝から赤岩に通じる道は何箇所か道が失われており、概ね痕跡は残っているものの、藪
が酷く春か秋しか辿れないとのことです。

 この大滝⇔赤岩道は、大滝から福島へ出る最短の大滝居住者にとっては大切な生活道路と
して、大滝木炭組合がトラックを所有し、さらに万世大路を福島交通のバスが飯坂温泉へ一日
二往復運行されるようになる昭和30年代前半まで利用されていました、そして国道13号バイパ
ス道路が整備されると、大滝ではバイクを所有する家が増え全く利用されることがなくなり現在
に至っています。


写真の説明文は、猫旅様の文章をそのまま借用させて頂きました。

猫旅様のホームページはこちらからご覧戴けます。


今回の探索ルートです。


郡山からR4号線で旧板谷駅迄で、そこから大滝の集合場所へ向かう


ほぼ定時に大滝(お不動様道の入り口付近)に全員集合し、出発する。
今回のメンバーは、山口屋さん・サニーパンダさん・darkさん・自分の四人。


大滝川の林道を歩く。
数日前に雨が降り路面はぐちゃぐちゃ。


大滝川と不動沢の出合いにある林業小屋。


沢の出合いから歩いて数分で怪しげな分岐がある。これを道と見るか否か・・・


登りはじめると、枯れ沢状態。道か沢か判断に迷う。
林業関係者が入った形跡がふんだんにある。


GPSで位置確認する。(darkさん)
丸太が散乱し歩き辛い。


稜線が見えており、このまま先へ進むことに。


少し歩くと左から道跡が合流した。振り返って撮影。
これが本来の赤岩道か?


道跡を辿る探索メンバー。
きれいに稜線が見えている。




想像と違い非常になだらかな峠。
この峠に丸木の椅子が設置されていたのだろうか?


振り返れば、急激に落ち込む沢地形が判る。


峠には「東北パルプ」の石標。
S43に十條製紙に吸収合併、H5には十條製紙も合併により日本製紙へと社名が変わっている。
この稜線から菱川林道にかけて、旧東北パルプの社有林だったようだ。


峠で思い思いに休む探索メンバー。
かつての大滝住民もここで一息入れたのだろうか。







稜線からの下り口がはっきりしない。
darkさんと山口屋さんが沢底と稜線に分かれて道跡を探す。
程なく山口屋さんが道跡を発見。
奥に道跡がはっきりと見える。赤岩道で間違いないだろう。


さくさくと落ち葉道を進む。
紺野さんや大滝集落の人が歩いたと思うと感慨深い。


よくここまで鮮明に残っていたものだ。


沢筋と交わると赤岩道は不鮮明となり、対岸へ渡ると再び道が復活している。
少し歩くと切り通しがあった。


そのまま歩いていくと菱川林道と合流。
ここが赤岩道の林道側入口。何の変哲もない廃作業道に見える。


菱川林道から大平(おおだいら)まで、どうやって山越えするのか皆で知恵を出し合う。
とりあえず菱川を渡って、対岸の点線道に入ってみることに。
すると1/25000地図にはない道が!・・いや獣道か・・
左へ巻いて稜線へ向かっている。赤岩道に違いない。


菱川・大平間の稜線が見えた。


振り返って撮影。
菱川にむかって急激に落ち込んでいる。



 赤岩駅に行く前に紺野さん達、大滝の少年がソフトボールをやりに来たという大平(おおだいら)
分校へ。
 今までメンバーが歩いてきた赤岩道を、紺野少年達はグローブとボールを持ってやって来た。
試合が終わるとまた赤岩道を帰った。
軟弱な自分には俄かには信じられない・・・


鞍部は広く、周囲をよく見ると使われていない別荘があったりする。
赤岩道もここからただ道なりに歩くだけとなる。


大平(おおだいら)集落に入るメンバー。
緊張感が抜けた感じが出ているような・・・
逆光でレンズフレアが盛大に出ている。


大平(おおだいら)・・・まさに広く大きく平たい。


振り返って撮影。
大滝から歩いてきたのか・・・実感は薄い。


選挙板で入り口を塞いだ廃屋。
大平はいわゆる限界集落(※)のようだ。
(※)限界集落(げんかいしゅうらく)とは、過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になり、冠婚葬祭など
社会的な共同生活の維持が困難になった集落のことを指す。


大平(おおだいら)分校へ向かう。


大平分校跡。
最近取り壊されたようだ。


すさまじい九十九折を下り、赤岩駅へ到着。
新幹線が高速で通過する中、昼食をとる。






人々の生活を支えた道は、どこか味があり人を惹きつける。
今回の赤岩道もすべてトレースできた訳ではないが、また味わい深い道だった。





今回の探索をして下さった、山口屋さん・サニーパンダさん・darkさん・猫旅さん
本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。

猫旅様ご投稿ありがとうございます。






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