里帰り   2008-05-24


母の米寿のお祝いを兼ねて里帰りしました。
弟に大滝に連れて行ってもらいました。
大滝は『ウツギ』と『山藤』が満開に咲き誇っていました。…大滝の動植物「広葉樹-春」に写真掲載。

久しぶりに見た大滝の姿は、道は雑草に占拠されて往時の半分くらいの道幅になってしまい、
大滝の家々のほとんどは大滝の土に戻り、今は「明治天皇大滝御小休所」の碑の在る渡辺正義さん宅と、
渡辺清治さん宅の二軒がかろうじて残っているだけ。。。。。。、、、
また離村後に観光化をあて込んで建てられた茶屋や芝居小屋も今では廃墟と化していました。
あと、数年の後には全てが土に戻るような気がして一抹の寂しさを覚えながら大滝を後にしました。




大滝記念碑と私


後ろ姿は私の弟です。





これだけは昔のままです。昔ながらの祠(ほこら)です。
祠の中には大滝名『べごべご虫』の巣が有りました。
『べごべご虫の巣』はウスバカゲロウの幼虫の巣です、別名『蟻地獄』です。
巣穴に落ちた蟻を捕まえるために、巣から出てくる様子は、まさに『べこべご虫』そのままの様子です。
皆さんも一度巣穴に、ごみ等を入れて蟻と間違えて出てくる様子を観察してみると納得だと思います。









山神神社階段から『こぶがはら様』を望む
『こぶがはら様』は、母から「お前たちの守り神様だから、大滝に行ったら必ずお参りしなさい』と、教えられました。



明治天皇御小休所の碑 (渡辺正義さん宅跡)
ここはちょっとした広場になっており、子供たちの恰好の遊び場になっていました。
私も子供の頃、ここで『パッチ(めんこ)』や『あないじ(ビー玉)』で友達とよく遊ばせてもらったものです。
『あないじ』は土に掘った穴にビー玉を入れて遊ぶので『穴入れ』が訛(なま)ったのではないかと思います。



大滝橋の袂に在る『大滝水神』の祠(ほこら)
昭和八年八月に荒木家が建立したと碑に掘られていました。
荒木家は大滝の記録には登場しないため、どのような由縁でこの祠を建立したのかは不明です。
ただし、鳥居の赤い鉄骨は時々ペンキが塗り替えられているようで、誰かが守っているようです。





杉の平と大滝の境界線「山神橋」が東北中央自動車高速道路用に新しく架けられようとしています。
現在の国道13号の山神橋でも、相当な高さなのに、今度の橋は更にその遥か上に架かります。





トップ
次ページ 前ページ 戻る