大滝の子供の頃の遊び



私が幼少の頃(S30〜40年頃)の遊びを思い出すままに、季節毎に書いてみます。
イラストを下部に追加しました。  *数字をクリックすると図解にジャンプします。
今後も思い出すたびに、イラストなども追加していくつもりです。

  山菜取り …近くの山や川端で取れるタラの芽やミズ菜(ウワバミ草)・フキ・土筆・もち草(ヨモギの若芽)・ウド等
        もち草(ヨモギの若芽)は3月3日のお雛様の時の草餅の材料になった。
  キノコ狩り 子供は近くの山でシメジやオリミキ・ヒラタケ・ナラタケ等、松茸や舞茸は深山なので子供は無理だった。
  山どじょう(山椒魚)獲り ・・・春に沢を産卵に下りてくるのを捕まえた。漢方薬屋が買いに来て小遣い稼ぎにもなった。 
  杉鉄砲 …笹竹の筒に杉の実(雄花塊)を詰めて、竹ひご棒で押して空気の圧縮力で撃ち出す・・・当たると結構痛かった。*1
      道具を作るのは小刀(今のようなカッターではない)を使った、これは鉛筆削りとしての文房具であった。
        当時の男の子は必ず小刀を持って遊んでいた。(男の遊びの必須アイテム)。 
*13
   
セミ獲り ・・・早朝の畑などで脱皮したてで、まだあまり飛べないのを、よく捕まえた。…ミンミン蝉やアブラ蝉
  蛍狩り …昔の大滝には蛍が沢山居た、今は?? ・・・川沿いの畑などで捕まえてはネギの筒状の葉を籠代わりにして入れていた *2
  トンボ取り …赤とんぼや車トンボ(ノシメトンボ)等も捕まえたが、一番嬉しかったのは何と言ってもトンボの王様オニヤンマ 
  蛇や蛙とも遊んだ …私はマムシやヤマガジ(ヤマカガシ)等の毒蛇は避けたが、青大将やシマ蛇やガマガエルも友達だった
  甲虫採集 …クワガタやカミキリムシが対象…カブトムシはあまりいなかっったような??…私が捕まえれなかっただけかも??
  野鳥獲り ・・・ 先輩がカスミ網や鳥餅を使って捕まえるのをよく手伝った記憶が有る。…昔はカスミ網も鳥餅も違法ではなかった。
  小川で水泳 …西川橋の下流付近を堰き止めて手作り水泳場所にした。
  蛙釣り ・・・イネ科の草の実を先端だけ少し残して、蛙の目の前で動かすと餌と間違えて食いつく習性を利用した。…主に雨蛙  
  赤腹(イモリ)獲り …赤腹も漢方薬屋が買い取ってくれた。…私は赤腹は気持ち悪くて嫌いだった。
   
果実採集 …何といっても秋は実りの季節…あけび採り・栗拾い・山ブドウ・ヤマンガ(山法師の実)・山梨・ヨツズミ・グミ・猿梨・木苺 等々
  手作り風車(かざぐるま) ・・・台風シーズンの晴れ間の、風の強い日限定の遊び *3
  キノコ狩り子供は近くの山でシメジやオリミキ・ナラタケ・クリタケ等
  鳴く虫の採集 …キリギリスやウマオイ、ヤブキリ、コオロギ等・・・籠に入れて軒下に吊るし鳴かせて楽しんだ---餌はキュウリの輪切り 
  スズメバチの巣攻撃 ・・・家の軒下にはスズメバチの大きな巣が沢山ありました、それに小石を投げて攻撃し2,3発ブスっと命中すると
                   スズメバチが怒って沢山巣から飛び出してきます、それを見ると一目散に逃げたものです。
                   …私は一度だけスズメバチの反撃を受け刺されました。
*10
  ・芋泥棒 ・・・見張り役を付けて畑に忍び込んで、サツマイモを盗み、みんなで小川で洗って生のまま食べた、甘くて旨かった。
  ・やじろべえ ・・・ドングリが実ると、これを拾ってきて中央になるドングリに竹ひごを挿して左右にもドングリを付けてバランスを取る *14
  ・ドングリゴマ ・・・ドングリの尻の方に楊枝を挿して独楽にして回して遊んだ。
   
スキーやソリ …スキーもソリも父親の手作りだった *4
  カマクラ遊び
  野うさぎ獲り・・・針金で罠を仕掛けて獲った *5
  カルタ、双六、漫画の月刊誌 …外で遊べない吹雪の日は家の中で、カルタ、双六(両方とも我が家では祖父が買ってくれた)、漫画は定期購読
  凧揚げ
  ・竹とんぼ(竹トンボ)・・・竹の板をナイフで削ってプロペラを作り、竹ひごの発射軸に乗せ、両手の平に挟んで、勢いよく回して飛ばす。(冬の遊びの思いが大)
  羽子板(女子) 
  ・紙飛行機 ・・・画用紙や新聞紙などを折って、思い思いの形の飛行機を作って飛ばし、飛行距離を競った。 
        いつでも出来たが、何故か冬の遊びのイメージが強い・・・私だけ??
  ・あやとり ・・・毛糸を結んで輪にし、両手の指にかけて、箒や橋や富士山の形を作って遊ぶ (女の子)
  ・紙風船 ・・・定期的に廻って来た、富山の薬売りのおまけ (ロウ紙を貼り合わせてできた丸や四角の紙の風船)
  ・福笑い ・・・定期購読していた漫画の付録 (目隠しをして、紙に書いてあるおたふくの顔に、目や鼻、口、眉毛、耳などのパーツを置いて出来栄えを競う)
   
春〜秋  魚獲り ・・・かちか(カジカ(カサゴの仲間))、岩魚、山女魚…小さいかちかは網で、岩魚や山女魚はガラス箱とヤスで突いて獲っていた。*12
  ・ターザンごっこ ・・・木に絡んだフジの蔓や山葡萄の蔓を切ってそれにぶら下がって遊んだ。
  パッチ(メンコ) …子供のギャンブル…段ボール箱の上でお互いのメンコをぶつけて、相手のメンコを箱から弾き出すと自分のものになる。
            また、土の上に置いて自分のメンコで相手のメンコを裏返すと自分のものになる。
  あないじ(ビー玉) …子供のギャンブル・・・ビー玉を弾いて相手のビー玉に当てると自分にものになる。
  ・箱出し …地面に四角や三角の線を書いて、その中にビー玉を入れて、外の規定線からビー玉をぶつけて、線の外に出すと自分のものになる。
  コマ廻し ・・・正月に買って貰うことが多かったが、冬は積雪が多く余り出来なかった。
  お手玉 (女子) ・・・布切れの中にジシャの実(エゴノキの実)を入れて手作り
  おはじき (女子) ・・・祖父母が正月などに買ってくれた
  ・かごめかごめ ・・・ご存知 ♪かーごめ かごめ 、籠の中の鳥は・・・♪ です。(女の子)
  ・相撲 ・・・円を描いて、その中でよく相撲を取って遊んだもんだ。
  ・ケツ相撲 ・・・小さい円を描いて、その中に尻を向けて二人入り、1、2の3で尻を突き出してぶつけ合い、円から先に出た方が負け。
        大滝では、尻をケツといったので、尻相撲がケツ相撲になった。・・・ちなみに肛門はケツメド(メドは穴の意)、 汚い話ですんません。
  自転車のタイヤ転がし ・・・自転車の古タイヤを竹で作った三角棒で器用に転がして遊んだ。*6
  自転車のリム転がし ・・・自転車の古タイヤのリムを棒一本で器用に転がして遊んだ。*7
  自転車の三角乗り *8---参照リンク
  ソフトボール …兄も姉も一緒になって人数を揃えて試合した
  ・三角ベース …ソフトボールで人数が揃わず試合ができないときは、二塁ベースを無くして、ホーム・一塁・三塁にベースを設定して遊んだ。
         ソフトボールの代わりにドッジボールを足で蹴る、こうすることであまり飛ばないので、守る(守備)人数と打つ(攻撃)人数が
            少なくてすみ、試合ができた。
  ドッジボール
  カンケリダルマさんが転んだ等の鬼ごっこかくれんぼ
  縄跳び、ゴム飛び、馬跳び、竹のぼり、木登り …木の上に隠れ小屋なども作って遊んだ
  ・ケンケンパ …地面に連続的に〇を書いて、そこに平たい小石を投げ入れ、入った〇まで片足でケンケンパしながら進む。(主に女の子の遊び) 
  竹馬 ・・・これも手作りだった
  カンカン下駄 ・・・ 缶詰の空き缶に穴をあけ荒縄を通して下駄のようにして履いて遊んだ。 *
  ホッピング …昭和35年頃になると大滝にもホッピングが入ってきた、裕福な家の子供は買ってもらって遊んでいた、私は残念ながら買ってもらえなっかった。
          しかし健康に悪い(胃下垂になる)との噂が出て、大滝でも(日本国内でも)すぐに衰退したようだ。
  フラフープ ・・・ホッピングと同時期にフラフープも大滝に入ってきた、これは比較的安かったようで我が家でも一個買って貰って兄弟で順回しで遊んだ。
         しかし、これも健康被害(腸捻転や胃穿孔)が有ると、いうことでホッピングと同じようにすぐに衰退した。
   
 年間 ・パチンコ ・・・二股になった木の枝を加工して、ゴムチューブを付けて小石を飛ばし、 雀などを撃った.。 …めったに当たらなかったけど
          お互いのパチンコの出来映えを競いあった。 *11
  ・チャンバラごっこ ・・・男の遊びの定番を忘れてました・・・腰に縄を巻いて、棒を挿して侍になりました。


説明図解

*1 杉鉄砲   
  空気の圧縮力を利用した子供の空気銃・・・杉の実は本当は実ではなく、花粉を飛ばす前の固い雄花塊

 


*2 蛍採り  
 ネギの葉を籠代わりにした


  
*3 手作り風車   

 厚紙で手作りし、風の強い日に道を転がして遊んだ
 (風車の外形は20cm位)

  

*4 手作りスキー   
 どの家庭でも父や兄が作ってくれた
 図のようなものを、必ず左右二つ作るのだが、寸法が揃っていて見映えも良かった。

     

                ストックも、竹棒の先の方にフジの蔓などで作った「小さなカンジキ状の輪」を付けた手作りだった。

 
 *5うさぎ罠

  子供のころ、父の炭焼きについて行って、よくうさぎ罠を仕掛けたものだ。
 時期は冬、新雪に兎が通った足跡を見つけそこに針金で作った罠を仕掛ける。
 うさぎは雪に埋もれていない草を食べるため沢の傍などに降りてきて食事をする習性が有る。
 同じ場所に何度も通う習性を逆手に取って罠を仕掛ける。
 そして翌日の早朝、また父と一緒に山に入り、数か所に仕掛けた罠を点検して回る。
 朝早く行かないとせっかく罠にかかった兎はキツネやイタチなどの肉食動物に横取りされてしまう。
 しかも兎は賢く、人の足跡や罠を見つけるとそこを迂回して餌場に行くので、ワナを仕掛けた後に木の小枝で足跡を消す。
 それでも翌朝に迂回した兎の足跡を見るとすごく悔しかったものだ。

   
      うさぎワナ                                     うさぎの足跡

 兎の足跡はこのようなもので、人間が跳び箱を飛ぶような感じで、前足を支点に後ろ足で蹴りだして飛び跳ねるので
 進行方向は矢印のようになる。
  罠で捕まるうさぎは一冬で多くても3回ほどしかなかったが、うさぎを捕まえるとその夜はごちそうだった。
 ウサギの解体は祖父が良くやってくれた。
 母がウサギの肉でライスカレー(カレーライスではなく麦飯いっぱいのライスカレーです)や肉じゃがを作ってくれた。
 めったに肉など食べられなかった当時の大滝では貴重な冬の蛋白源だった。
 


*6 タイヤ転がし
      古タイヤが手に入らない子供は、漬物桶のタガ輪を
                                                代用して、同じように転がして遊んだものです。
 

 
*7 リム転がし   
 
   


*9 カンカン下駄   
   下図のようなカンカン下駄を二つ作り、左右の足に履いて歩いた。
   一番履き易かったのは、サンマの缶詰の楕円形の缶。
   一番難しかったのは桃の缶詰の細長い缶、これを上手く履きこなすと威張ったものです。

  

*10 蜂の巣攻撃   
  スズメバチは怖かったけど、みんなでやると怖くない!! 
    スズメバチより、もっと怖かったのは、その家の親父やジイ様・・・かやぶき屋根に小石がめり込んだり、
     土壁が壊れるので、かなり怒られた。


  

*11 パチンコ   
  めったなことで雀など取れなかったが、いかにカッコいいパチンコを作るかが自慢のしどころだった。

  

*12 魚獲り   
 全国的に同じようなことをやっていたようなので珍しくないが、後世の参考に掲載する。
  大滝では かちか(カジカ)は網で、岩魚や山女魚は、左手のガラス箱で川底を見ながら、右手のヤスで突いて獲った。

 
   
                                ガラス箱は昭和40年頃には、写真のような水メガネに代った

*13 昔の小刀  
  男の子は必ず遊びには持参したものです、木の枝や竹を切ったり削ったり、ツルを切ったり
     …何をするのにも、すごく役に立ちました。


   熊本県で最初に作られたため、「肥後の守(ひごのかみ)とか「肥後ナイフ」と言われていました。

*14やじろべえ  
  中央に大きいドングリ、竹ひごの先にはちょっと小さなドングリを挿す、中央のドングリを指先に乗せバランスを取る。

 


まだまだ忘れている遊びが有りそうです、気が付いたら都度追加します。
期待せずに待っていてください。