大滝集落で笹の花が咲いた


平成24年6月14日

弟からの情報で、大滝の笹(チマキザサ…クマザサの仲間)が花をつけたそうです。
写真も送ってきたので掲載いたします。

 「大滝の記録」誌の年表によると終戦の年の昭和20年8月にも笹の実が実ったという記録が有り、実に66年ぶりの出来事になります。
今回も8月頃には実を付けることと思います。

   http://ootaki.xsrv.jp/page016.html

 
半田サキ様の離村20周年記念大会時の寄稿文によると、昭和20年の時は切実な食糧難で、笹の実を粉に挽いて団子を作って食べ飢えをしのいだそうです。
   http://ootaki.xsrv.jp/page052.html
 ただし、笹の実にはイネ科植物の寄生菌である麦角菌(ばっかくきん)が寄生しやすく、この菌の付いた笹の実を食すると血管が収縮し流産や、足の指などの毛細血管に血液が届かず、黒死しボロボロになり壊疽に至ることも報告されています。  また幻覚作用が起こることも知られており、この麦角菌から得られるリゼルギン酸を化学合成したものが麻薬のLSDだそうです。

昔から笹や竹の実がなるのは何か事が起こる前触れと言われています。
良いことが起こる前触れだといいのですが!!
まさか放射能の影響ということはないと思いますが・・・どうなんでしょうか?


文献によると笹はほぼ60年周期で花を咲かせて実を付けた後、枯れるそうです。
孟宗竹も同様のようです。
 なんとマダケ(真竹)は120年に一度とか。。。  、 どちらにしても めったにないことなので、見れた人はラッキーかも??
もっとも、咲く時期はそれぞれの個体(地下茎でつながった株)によって違うので、場所を変えれば毎年見れる可能性もあります。
毎年どこかで笹や竹の花が咲いているということは、『笹や竹の実がなると何かが起こる』というのも迷信に過ぎないのでしょう。

 民謡の 「会津磐梯山」の歌詞の中に、「会津磐梯山は 宝の山よ〜♪ 笹に 黄金が エ〜 なり下がる〜♪」と ありますが、これは 飢饉の年に、磐梯山の笹に黄色い(黄金色)実がなり、それを食べ飢餓から救われたことからきているらしいです。
・・・私はずっと、会津磐梯山で昔は金が採掘されていたことから歌われたとばかり思っていました。
会津磐梯山の歌詞は、磐梯山で金を掘り当てた成金の放蕩息子(小原庄助さん)が、朝寝・朝酒・朝湯と仕事もせずに遊びまくって、身上を潰した内容なんですがねぇ・・・調べたら磐梯山では古くから金が採掘されていました。 【会津では、奥州藤原時代から磐梯山の周辺各所で金が採掘されており、江戸時代は旧檜原村で採掘されていました。】 とありました。
笹の実説と、私の説と どっちが正解?・・・両方の意味をかけた歌なのかな?

 また、大竹しのぶを一躍スターにした映画「あゝ野麦峠」の野麦とは、飛騨から信州諏訪へ向かう峠に繁茂し、飢饉の年には必ず実を付け飢えを救ったとされる隈笹(くまざさ)の実のことだそうです。…この峠には熊(隈)笹が繁茂していることから「野麦峠」と呼ばれるようになったようです。


撮影場所は須田信男(須田儀左エ門様)さん宅跡地の付近だそうです。
(昔の国道13号のバス停へ行く取り付け道路付近 ・新しいほうの営林署官舎跡地西)

 
(2012.6.14 渡邊文朝様撮影)
 
(2012.6.14 渡邊文朝様撮影)
 
(2012.6.14 渡邊文朝様撮影)
 
 
(2012.6.14 渡邊文朝様撮影)
 
(2012.6.14 渡邊文朝様撮影)